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スポーツヘルニア(groin pain syndrome)

1 発生のメカニズム
 スポーツヘルニアとは「スポーツ版鼠径ヘルニア」で膨隆などの理学的所見が明らかではない潜在性の鼠径ヘルニアを指します。

 そもそも鼠径ヘルニアとは足の付け根である鼠径部に、腸などの臓器の一部が飛び出した状態(脱腸)をいいます。鼠径部には鼠径管と呼ばれる筒状の管があり、鼠径管の入口が緩んで腹膜が脱出し、ヘルニア嚢と呼ばれる袋ができます。ヘルニア嚢は一度できるとなくなることはなく、お腹に力を入れた時に腸などの臓器が飛び出してきます。他にも腹壁の筋力の弱い場所を直接押し上げて袋を作ったり、鼠径部の下の大腿の筋力・筋膜が弱くなって膨らみを発生させたりします。

 スポーツヘルニアの場合は器質的な変化によって発生するのではなく、鼠径管の後壁が弱体化した状態で腹圧が掛かり、鼠径管やその周囲の組織を圧迫することによって痛みが発生します。キック動作やランニング、急なステップを繰り返し行うサッカー選手に多く見られ、キック時の股関節の屈曲、内転、捻りが腹部に圧力の掛かる原因と考えられています。

 近年では、恥骨結合炎、内転筋起始部炎、スポーツヘルニアなど股関節周囲の痛みを生じる症例に対し、鼠径部痛症候群「グロインペイン症候群(groin pain syndrome)」として治療を行っています。

2 症状
 股関節、鼠径部周辺〜内転筋部の運動痛、自発痛が主な症状で、腹筋の起き上がり、ダッシュ、キック動作で痛みを生じます。悪化すると日常の起き上がり動作、くしゃみでも痛みを生じることがあります。 器質的な変化がないため、診断は超音波検査、MRI 検査と徒手検査を用いることが多く、体幹〜下肢の「可動性」「安定性」「協調性」の問題点を評価します。

3 治療
 従来の治療法はスポーツの中止、局所麻酔、ステロイド注射、手術療法でしたが、近年では体幹〜下肢、骨盤周囲のアスレティックリハビリテーションを行う保存的療法が有効とされてきています。「可動性」「安定性」「協調性」の問題点を回復させ、実際のプレーにおける身体の使い方を訓練していきます。

 拘縮が起きて可動性を失った筋肉に対しては、マッサージや鍼灸治療などの理学的療法は効果的です。 リハビリテーションは腰背部、股関節周囲の積極的な筋力強化と柔軟性を高める事を目的とし、並行して腹直筋、内転筋群(股関節外転筋、、外旋筋、伸展筋)をバランスよく強化することにより、腹直筋、内転筋の負担を軽減させます。

4 予防
 上記のアスレティックリハビリテーションは予防としても有効的で、ウォーミングアップや日常のトレーニングでも積極的に取り入れることが勧められます。壁や人につかまって軸を安定させ、下肢をスイングするだけでも予防として効果的です。体幹〜下肢の安定性、協調性を高めるリハビリを行うことが再発、再燃を予防します。

参考文献
・藤田 勝治、他:「スポーツ外傷学W 下肢」 2005年11月10日 日本医歯薬出版株式会社
・財団法人 日本体育協会:「公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第3巻
                       スポーツ外傷・障害の基礎知識」2007年5月1日 株式会社 文光堂
・財団法人 日本体育協会:「公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第7巻
                       アスレティックリハビリテーション」2007年5月1日 株式会社 文光堂
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